プロダクトローンチというマーケティング戦略を成功させるには?

プロダクトローンチというマーケティング手法を知っていますか?
アフィリエイトや情報商材の業界では頻繁に使われているこの手法。
本来の意味は「商品を開発する」という意味ですが、マーケティング業界では新たなマーケティング手法という意味合いで使われていることが多いようです。

と言っても、実は身近にプロダクトローンチを使ってマーケティングをしている例はたくさんあります。

僕がいつも勉強させてもらっているダイレクト出版から販売されている「ザ・ローンチ」という本を読了しましたで、
その書評とプロダクトローンチで売上を爆発的にあげるコツをご紹介します。

プロダクトローンチとはなにか?

プロダクトローンチとは、簡単にいえば以下のように解釈することが出来ます。

・素早くリスト(ハウスリスト)を集め、
・見込み客を教育し良好な関係を維持し、
・爆発的に商品を販売する

という一連の流れを仕組み化し、最終ゴールである商品の販売を行うことをいいます。

実は身近にあるプロダクトローンチ

あまりに都合のいい手法であったり、アフィリエイトや情報商材界隈で広く使われている手法と聞くと、なんだか怪しい感じもしますよね。

でも実はとても身近な商品やサービスでもプロダクトローンチを用いて成功している企業はあります。

Appleのプロダクトローンチ

例えばとってもわかりやすい例は、Appleです。

AppleのiPhoneは1年に1回新しいモデルがリリースされていますが、
2012年のiPhone5からここ数年は毎年9月に発売されることが多くなっています。

Appleは突然新製品の発表会の予告を行いますが、そうなるとネットを中心に世間が騒ぎます。
新製品を予測する人が現れたり、ネット上でも期待する声がバンバン上がりだします。

つまり世の中のAppleの新製品に対する期待感が半端じゃないのです。
発表会を行う数日前に告知することで、その期待感が一気に増幅し、発表会当日を心待ちにする人々が続出します。

Appleは特に新製品の情報は超極秘で扱われているため、外部から情報を仕入れることはほぼ不可能(たまにリークされたり流出しているみたいだけど)であることと、「Appleが次はどんな革新的な製品を世に出してくるのだろうか」という期待感がそうさせるのですね。

この「発表会の告知」こそが、Appleの見込み客の期待感を仰ぐプロダクトローンチです。
そして発表会で新型iPhoneやその他のApple製品を発表した当日から製品発売日までの間に、その期待感はさらに増幅し、
いざ発売日にはご存知のとおり長蛇の列が並び、Appleは新製品を毎回一気に販売することに成功しているのです。

これが完全にAppleが仕掛けた「プロダクトローンチ」ですね。

ザ・ローンチ

さて冒頭にも書きましたがダイレクト出版から発売されている「ザ・ローンチ」という本があります。
少し前に発売されていてずっと気になっていたのですが、最近になってようやく購入しました。
結論から言うと、プロダクトローンチを実践したいのなら必ず読んだほうがいい本です。
どんな業界にでも活用できることがわかりますし、プロダクトローンチを行うための具体的な手順が書いてあるので、そのとおりにやると間違いなくあなたもプロダクトローンチをすることができるはずです。

と偉そうに言っていますが、僕自身も自分のビジネスで本格的にプロダクトローンチを実践したことはありません。なので、実は今この本に沿ってプロダクトローンチを組み立てているところです。
時期にこのブログでもご紹介できると思うので、お楽しみに。

著者:ジェフ・ウォーカーとは?

ザ・ローンチ発売元のダイレクト出版でのサイトでは、著者のジェフ・ウォーカーをこう紹介しています。

ジェフ・ウォーカーは、オンラインセールスをまさに一変させた人物だ。その後は、起業家育成ならびにマーケティング指導を手がけ、世界トップの仲間入りを果たしている。

彼が「プロダクトローンチ・フォーミュラ」を世に広めるまでは、インターネット起業の世界で「プロダクトローンチ」を話題にする人間はなきに等しく、「1日で100万ドルを売り上げる」ことなど不可能だとされてきた。しかし、現在は「プロダクトローンチ・フォーミュラ」後の世界であり、100万ドル(どころか数百万ドル)規模のローンチも日常茶飯事と化して、驚く人はもはやいないと言える。

ジェフが編み出した手法は、決して大物マーケターだけのものではない。彼はこれまでに、数百種類ものニッチ業界におよぶ何千もの人々に指導を行ってきた。そういった教え子らは、合計5億ドルを超える売り上げを叩き出している(その数字は日に日に大きくなる一方だ)。ジェフは、コロラド州デュランゴの自宅で妻のメアリー、飼い犬ジェニーとともに、アウトドアスポーツ三昧の日々を送っている。今でも、すでに独立した2人の子どもたちと一緒に激しいスポーツに興じているという(熱中しているのはスキーとマウンテンバイク)。

ジェフの近況はブログJeffWalker.comでご覧いただきたい。また、 ProductLaunchFormula.comでは、マーケティングおよびローンチ関連の無料トレーニングを試すことができる。
ザ・ローンチ | 書店では手に入らない本格ビジネス洋書のダイレクト出版 - 小川忠洋

では、以下でこの本を簡単に紹介します。

PART1 プロダクトローンチ・フォーミュラの基礎 インターネットでミリオネアになる秘密

この章ではプロダクトローンチがどんな市場や商品で活かせるのか?ということが書かれています。

プロダクトローンチを当てはめることができる商品やサービスの一例として、

オンラインコース/通信講座/形のある製品/インターネット会員制サイト/オンラインサービス/オフラインサービス(歯科医院、税務サービスなど)/不動産販売/電子書籍/コーチング/マスターマインドならびにネットワーキンググループ/コンサルティング/美術品(絵画、宝石など)/B2B(Business to Business。企業間取引)ビジネスシステム販売/非営利団体の資金集め/ボードゲーム/協会への勧誘/不動産/旅行ツアー/ソフトウェア/アプリ

などが挙げられています。しかも著者はこれでもほんの一部と言っています。

PART2 プロダクトローンチ・フォーミュラの背景 オンラインで何でも売るための公式

この章では、とにかくリストが全てであるということが書かれています。
僕個人的にはこの部分が最も興味関心を抱いたところでもあり、神経を集中して読み込みました。
リスト構築こそ、絶対の黄金の戦略
リストは戦略の柱であり、すべてのビジネスの土台となる
などと、とにかくリストがめちゃくちゃ重要!!!と何度も何度も書かれており、またソーシャルメディアで集めたリストは価値が低い理由や、「どうやって0からリストを構築していくか」といった具体的な手法も書かれています。

リストを既に持っているビジネスはリストを集めるというステップを飛ばすことができますが、スタートアップのビジネスやこれまでリストをうまく集めることをしてこなかった企業などはリストを構築するところが最も苦労します。

僕自身ももちろんまだまだリストをしっかりと構築できているわけではないので、この点は本に書かれていることを忠実に実行していこうと思っています。
この章ではセールスレターの重要性や、見込み客の関心を引くメンタルトリガーについて詳しく書かれています。
僕はダイレクト・レスポンシブ・マーケティングを学んでいるので、セールスコピーやメンタルトリガーについてはこれまでにも学んできました。いろいろと重要なことが書かれていましたが、メンタルトリガーのところは特に面白かったです。

強力な威力を発揮する9つのメンタルトリガーという項目には、

  • トリガー1 権威
  • トリガー2 相互関係
  • トリガー2 信頼
  • トリガー4 期待
  • トリガー5 好感度
  • トリガー6 イベントと儀式
  • トリガー7 コミュニティ
  • トリガー8 希少性
  • トリガー9 社会的証明

と書かれていました。
行動や決断を左右するものであり絶大な影響力を持つので、ここもしっかりと抑えておきたいところ。

PART3 プロダクトローンチ・フォーミュラの構造 大好きなビジネスで起業して成功する

具体的にローンチを仕掛けていく手法が書かれています。
本当に具体的で、例えば「1日目に◯◯のメールを送って、3日後に◯◯のメールを送る」みたいに、説明書や手順書のように詳細に書かれています。
これを自分のビジネスに置き換えて実践するだけですぐにプロダクトローンチを実行することができるのがこの本のすごいところ。

PART4 進化するプロダクトローンチ・フォーミュラ 夢に生きる人生を切り開く

最後の章では、ビジネス全般のことや起業家としての心構え的なことが書かれています。
ジェフ・ウォーカー氏は7年間専業主夫をやっていて、ずっと奥さんの収入に頼りながら生活し、プロダクトローンチの使って成功した方だそうです。
最も印象に残ったのは戦術は短命だが、戦術は永遠に生き続けるというところでした。
例えばソーシャルメディアを使ったマーケティングは戦術です。
戦術は流行り廃りがあるため、例えば少し前はMixiが熱い!と言われていたのが、今度はfacebookだ、LINEだ、YouTubeだ、みたいに特にインターネットマーケティングの世界は短命です。
しかし戦略というのは永久に不滅であるということ。それはビジネスにおいて顧客との信頼関係がなにより大切であるということや、メンタルトリガーに影響されて人は物を買うということは不変であるということです。
この戦略をしっかりと抑えてマーケティングをすると、時代の流れに左右されることなくビジネスを成長させることができるということですね。

まとめ

今週東京に出張で行ってきたのですが、往復の飛行機の中と細切れの移動時間、宿泊先のホテルでこの本を1冊読み終えました。
ダイレクト出版の本はどれも勉強になるのでボロボロになるまで読み込んでいますが、この本は久しぶりにヒットでした。

あ、そうそう。ダイレクト出版といえば、このプロダクトローンチを購入したあとに「月刊ビジネス選書」というダイレクト出版のダイレクト出版の新書が毎月自動的に届く会員サービスのオファーを受けて、こちらも購入しました。

こちらも近いうちにレビュー記事書こうと思います。

投稿者プロフィール

山田 浩太
山田 浩太つくる合同会社 代表社員
2015年5月につくる合同会社を創業しました。
WEBマーケティングとかダイレクトマーケティングには常にアンテナ張ってるマーケティングオタクです。

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