webサイト制作の講師をして感じたこと
最近はいろいろなお仕事をさせていただいているのですが、その一つとしてweb制作スクールの講師をさせていただいています。
受講生の皆さんは3ヶ月間でデザインソフトの習得、HTMLなどの記述、デザインの基礎知識を学び、最後の1ヶ月で実際にwebサイトを制作するという流れなわけです。
で、今日は卒業制作の発表をしていただきました。
1人あたりおよそ30分の持ち時間で、みんなの前に立っていただき、プロジェクターに投影された自分のwebサイトをプレゼンしていただくのです。
本人がプレゼンしたあとに、同じ立場である受講生が第三者としての意見を発言してもらいます。
もちろん賞賛する意見もあるのですが、ここで大事なのは「どれだけ辛口な意見を出させることができるか」です。
webデザインは制作者の想いが一方通行になりがちです。
制作に没頭していると、いつの間にかユーザー目線に立つことができなくなり「デザインはいいんだけど、ものすごく操作性が悪いサイト」パターンにになりがちです。
しかもデザインソフトをある程度使えるようになった頃というのは、デザインに意識が行き過ぎて、制作者の自己マンになっているなんてことがザラにあります。
僕はwebデザインは戦略手段のひとつと考えています。
「見た目がきれいなサイトを制作する」のが本来の目的ではなく、
「ユーザーが使いやすいレイアウトをデザインする」または「目的(商品を売る、問い合わせをしてもらう等)にたどり着きやすいようにナビゲートしてあげる」ことががwebサイトを制作する人間に求められるデザインスキルだと思います。
今日受講生の皆さんが制作されたサイトはどれも素晴らしいものでした。
とても3ヶ月前までwebデザインなんて全くしたことがない人間が制作したものとは思えないくらいです。
しかし、改めてデザインの必要性や、本来あるべき姿を受講生の皆さんに教えて頂いた1日でもありました。
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