2度目の起業を控えた私が思う、起業家が持つべき7つの心得

今月末を持って、現在勤める会社を退職し、4月から法人設立、起業することを決意しました。
私自身は今回が人生二度目の独立起業となります。

一度目は24歳の頃。起業というべきかどうかも微妙ですが、パソコンサポートの事業を軸に個人事業者として独立しました。とはいっても、18歳の頃からフルコミ(完全歩合制)の営業会社にいたので、ほぼずっと個人事業主だったようなものです。

そして3年前、過去勤めていた営業会社で当時うだつの上がらない私の営業の礎を築いていただいた先輩が起業するときに声をかけていただき、会社の立ち上げに携わらせていただきました。

3期目の決算を迎える今月末、社長とも話し合い理解をいただいた上で、会社を退職することになりました。

一度目の独立では私は失敗をしました。計画通りにいかずに資金がショートし、とても大変な思いをしたこともあれば、ビジネスを友人と始めたことで人間関係もめちゃくちゃに壊れたこともありました。いろんな人に迷惑をかけました。

そんな苦い経験がありながらも、なんとか立ち直りつつ今回二度目の起業のカウントダウンに差し掛かった私が、自分自身に言い聞かせることも含め、1人起業で小さくスタートする人が持つべき心得をまとめてみます。

1.コミュニケーション力

コミュニケーション能力
1人起業をするということは、全てのことを1人で捌く必要があるということです。後述しますが、まず最も大事なことは仕事をとってくること、つまり営業をすることです。仕事のとりかたは色々な形があると思いますが、紹介営業をするなり、飛び込み営業をするなり、どんな形であっても人とのコミュニケーション力はとても大切です。というか、コミュニケーションに自信がないのであれば起業すべきではないのかもしれません。最近はアフィリエイターやユーチューバーなど、オンライン上のコンテンツだけで完結する仕事もあり、それらの仕事はもしかすると、さほどコミュニケーションを必要としないのかもしれません(私はやったことがないのでわかりませんが・・・)

これらの仕事はあくまで「個人」だと思っています。「個人」と「1人起業」は私の中で線引をしていますので、ここでは最も重要な心得の一つにコミュニケーション力を挙げます。

2.自己管理能力

自己管理能力

これがとても重要なこと(1番大事かも)で、さらに自己管理には大きく分けて以下の2つがあると考えています。

時間のコントロール

1人起業をすると、サラリーマンとして働いていた時のように、始業・終業という概念がありません。(自分で作らない限り)

基本的にいつ目覚めて、いつ仕事をして、いつ休むのも自由です。

さぼったとしても誰かから叱られることもありません。ただ後から自分が後悔する、それだけ。

私が思うに、いつどの時間で働くことも自由ではあると思うのですが、基本的な考え方として、自分の顧客の時間に合わせて自分自身が稼働することは大事だと思います。

設立間もない1人会社なんて、誰も信用していないのが前提です。なので、例えば顧客から電話がかかってきたときに、寝ていて電話に出れなかったなんてことがあれば、すぐに顧客が離れることが考えられます。

顧客が働いている時間は基本的に自分も仕事モードに入っているように時間を調整していることが必要で、必然的にやはり一般的な営業時間の9時〜18時は自分のスイッチをオンにしておく必要があるのではないでしょうか。

また決まった時間に決まった行動をすることも重要だと思います。

起床時間、食事をする時間なども含め、1日のルーチンを決めることによってリズムを作ることは起業家、サラリーマンという別け隔てなく必要なことです。

お金のコントロール

お金の管理も自分自身でやることになります。事業がうまくいっているときも、うまくいっていないときも、お金のコントロールができていないととても苦労します。

請求書の発行、入金確認、集金業務、事業経費の支出などなど、お金の流れを把握していないと、手元の預金通帳残高を見て儲かってるとか儲かってないとか判断するととても痛い目に合います(当然ですが)

3.健康

健康

1人起業家は自分の体が資本です。自分が体調を壊し倒れてしまうとすべての業務がストップしてしまいます。

クライアントにも迷惑をかけることになり、当然売上も減少し苦しい思いをすることにもなります。

自己管理とも関連することになりますが、規則正しい生活習慣でしっかりと睡眠と適度な運動、栄養ある食事を心がけ、体調管理には気をつける必要があるでしょう。

これは自分自身に言い聞かせますが、まわりの経営者の方々を見ていても最近は特に非喫煙者が多いのも、経営者には体が資本という意識があるからでしょうね。

こんな記事を書いておいて恐縮ですが、私もなかなか禁煙ができない人間のひとりです。はい、タバコやめます。。

4.営業力

営業力

コミュニケーション力でも書きましたが、とにかく最初は営業をしてクライアント(仕事)をとってくることが必要でしょう。資金が潤沢にある状況でスタートできる人は極稀でしょうから、数ヶ月仕事をとることができずに過ごしているとすぐに資金ショートで苦しい思いをすることになります。

起業前から仕事をとっている人がほとんどだと思いますが、例えば事業が行き詰まって苦しい状況になったとき、営業力さえ持っていればなんとか乗り越えることができると私は思っています。実際、過去にそのような経験をしたこともあります。

5.相談することができる仲間

相談できる仲間

1人起業家は孤独です。「経営者は皆孤独」とも言いますが、本当に孤独なワークライフがスタートします。

それを求めて起業する人もいるのかもしれませんが、やはり悩んだとき、決断を迫られたときに相談する相手がいないというのはとても辛いものです。

相談できる人、それもビジネスの観点で厳しく意見を言ってくれる人がいるといないでは大きく違うでしょう。

経験がない自分1人で経営判断をしていくことは、危険でもあると思います。

私の場合は、幸いにも相談することができる仲間、先輩がいます。

特に今勤めている会社の社長には1番に相談するでしょう。しかし、自分の都合がいいとき(悪いとき)だけ相談に言っても、話も聞いてもらえないでしょう。

ここでも常日頃コミュニケーションをとり、自分が力になれることは積極的に協力していくことにより、自分が困ったときに相談に乗ってくれる人が周りに1人2人と増えてくるのではないかと思います。

6.家族・パートナーの理解

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起業をするということは、当然会社も上司も誰も守ってくれない環境ということです。不安定なスタートアップ段階では間違いなく資金的な苦労、精神的な苦労をすることも多いと思います。

そんなときに支えてもらうのは身近な家族・パートナーです。

「支えてもらう」というのはお金を工面してもらうとか、話を聞いてもらうとか、ここではそういうことを言っているのではなく「理解してもらう」ことが大事です。

後述しますが「自分がなんのために独立起業し、将来どんな姿をイメージしているのか」をしっかりと伝え、話し合うのが大事でしょう。

当然、はいはいと話を聞いてもらえるとは限りません。

家族やパートナーとしても大きなリスクを背負うことになるのですから。

相手の要望や意見をしっかりと聞くことにしましょう。

(ちなみに私の経験上「うまくいかなかいと判断したとき、ちゃんと会社員に戻ってくれるか?」 ということを言われました)

7.使命感、ビジョン

ビジョン・使命感

1人でやっていると、たまに「なんのためにやってるんだろう」と思うことがあります。独立した理由や将来のビジョンを人に説明できるまで明確にしておく必要があります。「家族・パートナーの理解」でも書いたとおり、理解を得るために自分が独立した理由や将来設計を伝えることを言葉にできる必要もありますし、自分自身の指針としても必要です。

常にモチベーション高く保てる人はいいのですが、みんながそうであるとは限りません。モチベーションが下がって全てのことが非効率になり、仕事が面白くなくて頭も回らないし手も動かない・・・なんて最悪の状況も思った以上に頻繁に訪れます(私の場合は)

そんなときに自分を正す方法として、使命感、ビジョンなど、創業時に描いたイメージを思い出せるものを準備できているといいです。

例えば、私の場合はevernoteにノートをひとつ作り、起業を決意した背景、将来のビジョン、どのようなワークスタイルを送りながら、誰に貢献したいのか、などを書いたもの作り、思い悩んだときは読み返すようにしていこうと思います。

あたかも起業経験者のようなことを書きましたが、私自身も今から起業して、新たな一歩を進むところです。期待と恐怖が同時に押し寄せている最中であります(笑)

これから起業する皆様、一緒に頑張りましょう。

投稿者プロフィール

山田 浩太
山田 浩太つくる合同会社 代表社員
2015年5月につくる合同会社を創業しました。
WEBマーケティングとかダイレクトマーケティングには常にアンテナ張ってるマーケティングオタクです。

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